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腎臓の痛み(大学編)

完全に宿痾となった感のある腎臓の痛みが、大学生になってまたも再発しました。

高校を無事卒業し、高校入学直後に立てた、3年計画でやった受験勉強の甲斐あって、志望校の有名国立大学に見事現役合格した私は、親の強制もあり、大学の自治寮に入ることになりました。
これがなかなか強烈な代物で、バブルの入り口に差し掛かっていた当時はかなり珍しくなっていた共産主義者がゴロゴロいたり、留年者が在寮生の半数を占めていたりというところで、そして、コミュニケーションの手段としてマージャンが盛んに行われていました。

田舎から出てきて、右も左もわからなかった私は簡単に誘いに乗り、マージャンをはじめ、これが見事にハマり、1年生の前期はほとんど授業に出ないという不良学生になってしまいました。
その後、部活動を始めたこともあって更に勉強しなくなった私は、3年次に昇級することができず、留年の憂き目となりました。
その後、部活動を止め、まじめに通学することをはじめた私ではありましたが、勉強をしない癖がついてしまい、授業には出るものの、試験勉強をしないために、成績はほとんど”可”というありさまでしたが、その後は何とか単位を取ることができ、難関の卒論もハッタリで乗り切り、5年かかりはしましたが、何とか卒業できました。

チンタラ練習をしていた柔道部時代、膂力がなかったためにコロコロ負けていた私は、弱いながらもときおり切れ味のある技を出す自分の格闘技の才能を、もう少し追求してみたいと思っていました。
柔道のおかげで少しは体ができていたため、多少のハードトレーニングにも耐えられると判断した私は、週2回程度で練習できる空手か拳法の道場を探そうかと考えていたところ、クラスメートから少林寺拳法部への入部を勧められました。
体育会という言葉があまり好きでなかった私が断ろうとするのをさえぎるように、すでに入部していたそのクラスメートは、部内には美女の先輩がたくさんいるとまくし立てます。
男女交際さえままならなかったど田舎に押し込められていた私にとって、美しい女性という言葉は、まさに天上の響きでした。
見学にいってみると、確かに私好みの見目麗しい女性部員もおり、お近づきになりたい私は、部費わずか月額1000円という言葉にも乗せられ、一も二もなく入部を決めてしまいました。

そんな経緯で入った部活動でしたが、これは完全にはまってしまいました。
柔道のときに問題となった膂力の欠如は、拳法では(初心者のうちだけですが)問題ではなく、体が動くようになるにつれ、いろいろな技が使えるようになり、自由組手というか、柔道でいう乱捕りのときは、習い始めて数ヶ月のときにすでに、1年以上の経験のある黒帯の先輩部員を圧倒していました。 
覚えた技を振るうというよりも、体が勝手に動いて技を出していう感じで、乱捕りで対戦した先輩部員が私の振るった技に驚いて、有段者が習うことになっている正式な技を教えてくれたりしたこともありました。
しかしながら、体の弱さは遺憾ともしがたく、年数回あった合宿は、長期のやつは必ず体調の不調からキャンセルする羽目になり、ついに3年目には、体の異常を隠せないようになりました。



当時、通学に一時間半ほどかけていた私は、練習が終わって帰宅するのはいつも夜10時を過ぎた時間になり、家に帰りついた途端、体力が消耗し尽くしているため、大の字になったまま1時間ほども動けない(ほんとに動けない)ことがしばしばあり、留年がヤバかったので(結局留年したのですが)単位取得のために朝から授業を入れていたため、朝は早いときは6時起きという生活だったために、体力がものすごいスピードで削られていきました。
3年目は、練習は気力だけでやってましたが、あるとき、準備運動の段階でものすごい量の汗を流しているのに気がつきました。
ストレッチの段階で、道着を濡らすのはおろか、床に大きな水溜りを作るほどに汗が出てきました。
初夏という季節のせいもあったかと、床を道着で拭きながら周りを見渡しても、私ほどずぶ濡れになっているものはいません。
それでも何とか練習は続けていましたが、そのころになると、腎臓のあたりに鈍い痛みが居座るようになり、帰宅後、1時間は何もできず、ただ大の字に寝てわずかでも体力を取り戻し、それから遅い食事を無理やりかき込むという状態でしたが、体力の異常な消耗のせいなのか、留年のショックのせいなのか、まったく寝られない日が続き、さらに腎臓の痛みと、異常な発汗がひどくなっていきました。

さらに、合宿と大きな大会の日程が近づいてきました。
今年も回避して、その期間を体力の回復に当てようとしていた私でしたが、主将はそれを許さず、大会での団体演武への参加と合宿への参加を強制してきます。
通常の練習だけでも苦痛であった私にとって、さらに演武のための練習に時間を取れば、体が持たないことは明白と思われました。さらに、長時間の通学のせいでアルバイトもできない状態だったので、遠征にかける旅費もありません。
窮した私はある日、主将に退部することを告げました。
涙が止まることを知らなかったことを覚えています。

こうして、部活動を止めた私でしたが、体の不調はよくなるどころか、さらにひどくなります。
腎臓の痛みはますますひどくなり、痛みに七転八倒することもしばしば。 
外出していても突然、ひどい発汗と腎臓への鈍痛、ひどい倦怠感に襲われ、ほうほうの体で家までたどり着くのがやっとということもあり、自然、家の中にこもりがちになりました。 
親の勧めで病院にも行きましたが、クレアチニンなど、腎機能の指標値は異常を示さず、病気なのかどうかもはっきりしないまま、苦痛に耐える日が続きました。

しかし、部活動を止めて1ヶ月ほども経ったころ、いつのまにか体の不調はなくなりました。
まったく突然に体がよくなり、何やら狐につままれたような気がしました。
体も軽くなり、部活動に復帰してもバリバリやれそうな気がしたほどです。
無論、道理に反すると思ったので、部活復帰はしませんでしたが。
 
今から振り返ってみると、過酷な環境下での運動と、心身のストレスから一時的な変調を来したのではないかと考えていますが、真相は不明です。
その後も、少し無理をすると腎臓に痛みを感じるようになり、30歳を超えたあたりから、それが度々起こるようになってきました


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(最終更新 19.10.23)

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