DISEASE
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痛風発症

肥満した年配者がかかるというイメージのあった痛風を、私は22歳で発症してしまいました。
ちなみにそのときの身長・体重は、身長180cm、体重70kgです。
拳法をやり、体を鍛えていたこともあり、(今とは違い)脂肪はほとんどついていませんでした。

その当時、私は大学近くの四畳半一間のアパートに住み、そこから通学しておりました。
バス・トイレはおろか、キッチンもなく、すべて共同という、なかなか今では見つけるのが難しいような物件かと思います。
ちなみに家賃は月額8000円。
老朽化もひどかったため、私が卒業した直後に取り壊しになりました。
食事はすべて学食を利用し、たまに量を食べたいときには、近くの喫茶店で山盛りになった、油ギッチョリのスパゲッティ(パスタというより、スパゲッティという感じ)を食べるという食生活をしておりました。
仕送りなどなかったため、生活はかなり苦しく、飲みに出ることはほとんどというか、全くなく、夜食すらも買うことはまれで、本当にギリギリの生活でした。

ある夜、寝ていたところ、急に右足首に痛みが起こり、それが時間とともにどんどん激しくなってきました。
最初は何とかこらえてはいたのですが、じきに毛布の重みでさえも痛むような状態になり、夜中のことではありましたが、病院に行くことを決意しました。
その当時、原付スクーターを愛車にしていましたので、何とか乗りさえすれば、病院まではたどりつけると考えました。
激しい痛みに耐えながら服を着、部屋の外に出ましたが、体重をまったくかけられず、一歩がとてもつらく、あえぎながらも、何とか原付バイクにたどり着こうと悪戦苦闘していたところ、隣の部屋の住人が私の様子に気づいて声をかけてくれ、その人の車で送っていただけることになりました。
実際、ほとんど歩けない状態で、原付に乗れても動けるかどうかという状態だったので、これはありがたかったです。

夜間診療を行っている病院まで送ってもらい、診察してもらいましたが、専門外だったのでしょうか、医師もまったく見当がつかない様子でした。
足首の痛みなら通常は捻挫なりを疑うのでしょうが、ひねってなどなく、患部は真っ赤に腫れあがり、触るだけでも痛い、その原因がわからない様子で、とりあえず血液検査のため採血され、そして鎮痛剤を処方され、翌朝再来院するようにいわれました。
原因がわからないままであるため、ちょっと釈然としないまま、タクシーで自宅まで帰り、鎮痛剤を飲みました。
すると、これが劇的に効き、痛みが大幅に和らぎ、比較的楽に寝ることができました。



翌朝、病院に行ってみると、昨夜とは違う医師に開口一番「痛風ですね。」といわれてしまいました。
「はぁ。」私は目が点です。
年寄りや美食家のかかる病気が、若い身空の貧乏学生たる私になぜ?とも思い、その疑問をぶつけると、医師が言うには、体質的に尿酸をうまく排出できない人もいて、そういう人は若くして出ることもあるということでした。
「鎮痛剤がよく効いたでしょう。」と聞かれ、私がうなずくと、鎮痛剤がよく効くことも痛風の特徴であるといい、そのことによって、私もようやく納得しました。
男性の年配者が主としてかかり、女性はほとんどないそうですが、身内に痛風にかかった人間がいるかと医師に聞かれ、祖母がかかったことがあると答えると、恐らく遺伝的に痛風になりやすい体質なのだろうと宣告されました。
食生活を摂生し、水分を多めに摂り、薬をきちんと飲んでいればとりあえず大丈夫といわれ、これから一生、薬と縁が切れないかと私は憂鬱になりました。
痛風を放置すると、尿酸結晶が腎臓に沈着して腎臓の組織を破壊する、いわゆる痛風腎が一番怖いということで、腎臓の弱い私は気をつけなければいけないと感じました。
さらに、これまで同様の発作が出たことはないかと聞かれ、そのときはないと答えたのですが、後になって考えてみると、拳法をやっているときも五体満足な時の方が珍しいほど、四六時中、足首を捻挫していたのですが、そのうちの何割かは痛風発作が出ていたのかもしれないと思いました。

どうも、私は病気と縁が切れないようです。
在学中はそれでも何とかひどい発作は出ずに過ごすことができましたが、働き出してから、えらい目にあいました


(17.11)
(最終更新 19.09.06)

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