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| 前蹴りの有効性 |
K-1とか、格闘技イベントをTVなどで見る機会が増え、格闘技についての知識を持つ人が増えてきたとは思います。 だけど、蹴りについてはけっこう誤解があるような気がします。 蹴りというと、派手で威力も大きく見える回し蹴りを思い浮かべる人が大半じゃなかろうかと思います。 けど、実際、回し蹴りというのはそんなに使い勝手のいいものではないと、個人的には思います。 横に飛んでくるので軌道が見やすく、そして受けやすいというのがその理由です。 じゃ、何で回し蹴りがよく使われるかというと、回転力によってモーメントとスピードを大きく取れるので、威力が大きくなるというのがあります。 急所に当てないでも大ダメージを与えられるので、フルコンタクト空手を中心に回し蹴りが発達した経緯があると思っています。 ま、2m、100kgクラスの人間が放つ回し蹴りなんて、受けるほうも命がけになりますから、それはひとつの考え方だとは思いますけど。 私自身の経験から言うと、受けにくく、威力があるのは前蹴りのほうです。 K−1でも、中量級の選手には、前蹴りを得意とする選手が多いように感じますが、それには合理的な理由があると、個人的には思うのです。 重量級でも、セーム・シュルト選手は前蹴りを多用し、2007年のK−1グランプリで比類なき強さを誇りました。 これもまた、理由があるわけです。 前蹴りというのは、相手の視野からすると、軌跡が見えずに襲ってくる蹴りになります。 蹴り足は見えていても、その軌跡が見えずにそのまま向かってくるので、その速度や受けのポイントをつかみにくいのです。 これに対して回し蹴りは、向かってくる軌跡が見えるため、速度や受けのポイントはつかみやすいといえます。 前蹴りは回し蹴りと違い、蹴りを放つための予備動作を取る必要がなく、軌道自体が短いことも受けを難しくします。 足が上がってくるだけだから、受けるのは簡単と思うかもしれません。 しかし、回し蹴りにいくつかの蹴り方があるように、前蹴りにもいくつかの蹴り方があります。 水月(みぞおち)の急所を狙う「蹴り上げ」とストッピングのような使い方をする「蹴り込み」。 そして金的蹴り。 さらに、内腿にある急所を狙う蹴りや、さらに危険な蹴りもあります。 受けを予想し、受けを難しくするような前蹴りの蹴り方もあります。 短い軌道と短い時間でこれらを判断するのはけっこう難しいと思います。 K−1の試合で多用されているのは主に「蹴り込み」で、ストッピングキックやカウンターとして使われることが多いですが、少林寺拳法にもカウンターの前蹴りは「待ち蹴り」という技としてあります。 実際、これをやられると飛び込みづらくなります。 向かっていく側からすれば、飛び込んだときにカウンターの蹴りが待っているというのはけっこうなプレッシャーになるのです。 この技を覚えると、少々の実力差は消せるとさえいえます。 相手のタイミングと間合いを消して、タイミングと間合いについては自分が主導権を握れるようになるからです。 無論、蹴り足を取られるなどの懸念はありますが、この後の展開についてもいくつかバリエーションはあると思います。 前蹴りからのコンビネーションも、いくつも考えられます。 前へ踏み込んでいく蹴りなので、その勢いでステップインしてそのまま次の攻撃につなげやすいのです。 これが回転運動である回し蹴りの場合は、横の回転運動から縦の運動に変わらなければならないので、運動エネルギーという面から見ると、ロスが出るし、運動の変換にエネルギーと時間がかかるわけです。 なので、回し蹴りからの連続技は、回転運動が止まる、すなわち相手にヒットすることを前提として構築されているという印象が個人的には強いです。 逆に、その運動を切らさせなければ、つまり、ヒットさせないとけっこう隙が多いように感じます。 ま、実際にやるのはそんなに簡単なものではないわけですけど・・・。 現役時代のワタクシの必殺技も前蹴りからのコンビネーションでした。 前蹴りを叩き込んだ勢いで踏み込み、体をひねりながら中段に突きを叩き込むだけのシンプルな技でしたけど、これをやると、受けられる人間はそんなに多くいませんでした。 蹴りは受けられても、次の突きまでは受け切れなかったようです。 シンプルなんですけど、スピードが速く、体裁きも最小限なので、ついてこられなかったのではないかと思います。 ついでに言うと、上段突きは危険すぎるので、連続技でも単撃でも、その当時の私は使いませんでした。 なので、中段突きを上段突きに変えれば、さらに破壊力は増すとは思います。 やったのが部活レベルなので、参考程度ですが。 ずいぶんと舌足らずではありますけど、ざっとこんな感じの理由から、私は前蹴りを重視しています。 (最終更新:20.04.20) (20.04.02) レーシック(近視・遠視・乱視を治す視力回復手術)の体験談 |
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