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| 霊性を高め、人を健康にするマクロビオティック。 | ||
穀菜食、玄米菜食、マクロビオティック。 これらの言葉は近年、メディアにも取り上げられるようになり、一般化してきた。 私がこの言葉に触れたのは、癌で友人が死んだ後のことだった。 友人が死んだ後、なにかやることはなかったのかと、悶々とした思いを抱えたまま実家に帰省した私は、一冊の本を見つけた。 「難病を救う奇跡の超医療」と題された、その本の巻頭のテーマが、玄米菜食でガンを治す医師について書かれたものだった。 お茶の水クリニック院長の森下敬一医学博士は、東京医科大学で血液生理学を研究中に、従来の理論とは全く異なる現象を発見した。 血液は腸から造られるというのだ。 従来の骨髄造血説とは全く異なるこの理論、腸造血説は、しかしながら説得力のあるものだった。 博士が骨髄造血説に疑問を抱いたのはふとしたことからだった。 骨髄造血説に関する講義を受けた後、おたまじゃくしを観察していた博士は疑問を覚えた。 おたまじゃくしには骨も骨髄もない。 しかし、血液は流れている。 ではどこで血液が作られるのか? 様々な文献資料に当っても明確な回答を得られなかった博士はその後、このテーマを独自に研究し、ある結論を得た。 「血液は腸で造られる。」という、衝撃的な結論を。 博士の研究によると、胃で消化された食物はドロドロの状態で腸に到達する。 ドイツ人ヘッケルによってモネラと命名されたこの消化物は、小腸に達すると、内壁に取り付く。 小腸内壁は腸粘膜に覆われ、腸粘膜は、絨毛組織という、絨毯の毛のような無数の突起からなる組織でできている。 そして絨毛組織の表面は、絨毛上皮細胞という細胞で覆われている。 博士はここで、衝撃的な形態変化が起こることを発見したのだ。 小腸に到達したモネラが、絨毛組織の表面にある絨毛上皮細胞を覆うように取り付く。 ↓ モネラが絨毛上皮細胞に変化する。 ↓ 先に存在した絨毛上皮細胞は内部に押し込まれ、赤血球母細胞に変わる。 この時、赤血球母細胞は数十個の赤血球をはらむ。 ↓ 赤血球母細胞は、細胞膜に穴が開き、毛細血管に赤血球を送り出す。 ↓ 一部の赤血球から白血球が作られる。 ↓ 赤血球や白血球から体細胞が作られる。 博士はこの衝撃的な形態変化を証明する写真撮影にも成功している。 同書に掲載された写真は、博士の主張に素直に耳を傾けるに足るものだった。 さらに博士は、この一連の形態変化で、モネラという無生物から絨毛上皮細胞という生命体が発生することを発見し、後には、ウイルスと微生物の間の形態変化があることや、病原体も体内で自然発生することなどを主張している。 私は、この説の正しさを瞬時にわかった。 腸で血液が作られるとした方が、生物の進化としては自然だからだ。 生物の器官は、進化とともにその機能を変化させるという例は皆無であるということを知っていれば、例えば腔腸動物や虫類など、低次発達段階にある生命体の体液(血液までいかない未分化の状態の体液)がどこで作られているのか、これらの生物に骨があるのかどうかを考えれば容易に結論が見出せたからだ。 当初、単細胞生物から出発した生物は多細胞生物へと進化した。 この典型的な例はアメーバである。 この段階では外縁部の細胞が栄養分を細胞内に取り込むと、細胞液の移動によって栄養分を他の細胞へと移動する。 さらに進化すると器官の分化が始まり、運動組織と消化器官、感覚器官などに細胞組織が分化した、多細胞動物が発生する。 この典型例として腔腸動物を取り上げてみる。 腔腸動物の参考リンク1 腔腸動物の参考リンク2 腔腸動物の参考リンク3 腔腸動物の参考リンク4 腔腸動物では原始的な消化器官を持ち、そこで取り込み、消化した栄養分を他の細胞へ運搬する。 この運搬に使われるのは、血液までいかない、未分化の体液である。 つまり、この原始動物の段階で既に体液の産生と循環が存在しなければならないはずである。 言い換えると、体液の製造を行う器官が、どこかに存在していなければならないということになる。 当然ながら腔腸動物に骨はない。 少なくとも、ヒドラのような原始的な腔腸動物にはない。 従って、骨髄もないわけで、骨髄造血説がここでは破綻すると考えられる。 進化の段階で血液産生機能が腸から骨髄に移行したということが考えられるかどうかであるが、骨という組織は筋肉組織からさらに分化した組織と考えるのが自然であり、昆虫や甲殻類などに見られる外骨格と、人間やその他の大型動物に見られる内骨格は、骨の進化のあり方が多様であることを物語っている。 先に述べた腔腸動物では運動器官と消化器官に体組織が分かれている。 運動器官で体液が産生されると考えるのが自然か、消化器官で体液が産生されると考えるのが自然か。 考えれば、結論は容易だ。 では、骨髄造血説はどこから来たのか。 実は、これは実験結果から導き出されたものであった。 ニワトリやハトを1週間以上絶食状態に置き、その上で観察した結果、骨髄での造血が見られたというものであった。 その実験結果をもとに現在の骨髄造血説が作られている…。 この事実を知った時、さらに大きな衝撃を受けた。 そして、わずかに残っていた、腸造血説に対する疑問もかき消えてしまった。 どうみてもおかしな実験である。 1週間以上の絶食という極限状態において、非常手段として造血したのに過ぎなかったという、博士の主張が素直に頷けた。 この実験で発見された造血作用は、非常時には、形態変化しやすい骨髄が血液に戻って血液不足を補ったということを発見したにすぎないのではなかったか。 そうなると、そこから展開される博士の諸説が素直に吸収できるようになる。 人間は本来草食動物であり、肉は本来食べてはいけないものであること。 消化しにくい植物を消化するために長い腸を持つ人間が肉を食べると、腸内で腐敗し、それが各種の毒素を放出し、同時に、腸で作られる血液の質を低下させ、内臓を弱らせて慢性病を引き起こしたり、ガン化を招いたりすること。 肉以外にも、白米や精製小麦などの、精白食品も同様に腸内で腐敗し、肉と同じような害をもたらすこと。 そして、驚くべきは、病原菌やウイルスが体内で自然発生すると言う主張だ。 腐敗した腸内において、病原菌やウイルスが自然発生し、各種の疾病の原因を引き起こすというのだが、腸内で赤血球が生成され、赤血球から細胞が作られるサイクルを考えると、そのように考えることは自然なことなのかも知れない。 この説に関してはさすがに、当時の私は半信半疑ではあったが、そうなのだろうと考えることにした。 そして、病気を避けるためには、玄米と野菜を中心とした食事が良いこと、末期ガンや糖尿病など、現代の医学では完治不可能とされている病気が、このような食事をとるだけで治っていることなどについては、きわめて自然に納得することができた。 しかし、実家に帰省中だった私は、自らの食事を切り替えるところまではできなかった。 これをもっと早く知っていれば、ガンで死んだ友達を救ってあげることもできたという思いを抱いたにとどまっていた。 もし、誰かがガンになったら、その時にはこれを勧めようとは考えていたが、実践まではいかなかった。 実家から戻った後、しばらくはこれについて考えることもなくなっていたが、再び私をマクロビオティックに向き合わせてくれることが起こった。 それをもたらしたのは、SPIRITUALの項に書いた、Cさんとの出会いだった。 出会った時から、なんともいえない奇縁を感じさせた彼女との交流は、私に多くのものをもたらしたが、その最大のものの一つが、マクロビオティックという言葉を教えてくれたことだった。 Cさんは若いころから病弱で、クローン病という難病を長く患い、当時も事務所に出たり出なかったりという健康状態だったというた。 当初かかった医師からは栄養をつけるようにいわれ、朝からステーキ一枚を食べていたそうだが、一向に良くならなかった。 悩んでいた頃に出会ったのが、マクロビオティックだったというのだ。 久司道夫という、斯界の第一人者と出会い、彼女はそれまでの肉食を止め、マクロビオティックに切り替えて体調が良くなったという。 私と出会った頃は、まだ半病人の状態で、事務所に出たり出なかったり、出てきても受け答えすらままならなかったが、その後、みるみるうちによくなっていき、彼の地を離れる二年前にはほとんど健康体になっていた。 マクロビオティックとは、ギリシャ語で「偉大なる生命」を意味し、自然の生命力を食を通じて人体に取り込むという所作を表現しているということだ。 しかし、実のところは、昔からの伝統食である。 玄米と野菜を中心とする日本の伝統的食事をベースとして、アメリカで展開するのに、かの国の伝統食を取り入れているのに過ぎない。 肉はほとんど、というか、全く食べない。 肉食が直接的に害になるという理由のほかに、殺された動物の影響を受けることになって、精神を害するという理由もある。 魚類についても、中型以上のものは動物と同じであるという理由で禁忌となっている。 人間の精神性を高め、健康に生きるための食事法がマクロビオティックの本質であると捉えている。 だからこそ、私は魅了されたわけだが。 彼女からマクロビオティックを教えられた私は、再度それに接することになった。 図書館に都合よく久司道夫氏の著作「マクロビオティック食事法」があったので早速借り出して読んだ。 久司氏は他にも多数の著作を上梓しているが、本書は、アメリカでセンセーションを起こした著作、Macrobiotic Dietの日本語版である。 著作の内容は、学術書並なみに難解なことと、現在手元にないことにより、かいつまんで述べることができないが、単なる民間療法の域を越え、歴とした学問として成立するほど体系的にまとめられ、慢性病を始めとする各種疾患の原因と対処法を詳述していたと記憶している。 マクロビオティックの世界観とは、何か。 私は、さほど理解しているわけではないが、それでも、不勉強を承知の上で敢えて述べるとするならば、陰陽思想をその中心に置き、それを食事に落したものということもできる。 それを追求していくと、結局、古から受け継がれた伝統的食事法に帰結したという印象がある。 玄米に代表される穀類がニュートラルを意味する中庸とされ、肉類は陰、野菜や果物類を陽とする。 だから、肉類ばかりを食べると体の陰陽バランスが崩れ、病気を引き起こすというのだ。 また、火を入れることを重視するのもマクロビオティックの特徴である。 火を入れることにより、陰陽いずれかに振れた性質をニュートラルな中庸に近づけることが出来るとする。 逆に、肉食には生野菜を使ったサラダや果物を必要とするのは、大きく陰に振れたものを大きく陽に振れた食物を摂ることでバランスを取ろうとしていると説明できるとする。 ただし、大きな腕を持つ天秤の両側の皿におもりを載せているようで、甚だバランスが取りにくいというのだ。 そこに病気の原因があるとする考え方は明快でわかりやすい。 また、野菜類でも土の上に生るものは陰、土の下に出来るものは陽とする。 寒い地域に出来るものは陽、熱い地域に出来るものは陰だ。 また、寒い土地にできるもの、寒い時期にできるものは体を温め、暑い土地にできるもの、暑い時期にできるものは体を冷やす効果があるとしている。 つまり、その土地に出来るものは、それを食べる人の陰陽バランスを整え、体のバランスを整える性質を持っているということになる。 従って、その土地に出来るものを中心に食べることが、自ら意識せずとも体のバランスを保ってくれるので良いとしているのだ。 マクロビオティックではこれを「身土不二」といっている。 最近、よく耳にするこの言葉は、マクロビオティックから出ているのだ。 久司道夫氏の説くマクロビオティックはまた、慢性病だけでなく、精神疾患に対しても、マクロビオティックが有効であるとしているところだ。 なぜか。 久司氏は、肉食が精神に影響を及ぼすという。 食肉処理のために動物を殺すと、殺された動物の恨みの念が残る。 そして、その念が肉に宿り、それを食べた人間の精神に影響を及ぼすというのだ。 にわかには信じられないと思うかもしれない。 しかしながら、肉を食べると攻撃性が強くなるというのは、肉食をしばらく絶った後に再び肉を食べるとよくわかる。 心が何となくイライラし、攻撃性が強くなるのが顕著にわかるのだ。 また、有名K−1ファイターがTVで「肉を食べないと攻撃性が弱くなる。」とコメントしていたのを見たことがある。 肉食と攻撃性の相関関係を感じているのは私だけではないのだと、意を強くしたのを覚えている。 久司氏はさらに、牛肉、豚肉、鶏肉を多食した場合に陥り易い精神傾向を例示している。 つまり、牛、豚、鶏、それぞれの肉を多食すると、それらの性質に近い精神病的症状を呈するとしている。 私は、SPIRITUALの項でエピソードをいくつも綴っているように、精神世界の影響を多く受けてきた。 そんなこともあって、このこともすんなり受け入れることができた。 確かに動物たちにだって意識はあるし、感情はある、恐怖だってある。 犬や猫がかわいくって、豚や牛は、鶏はかわいくないのだろうか。 動物を、殺して食べるために育てることが正しいことなのか。 こう考えると、肉が食べられなくなってくる。 スピリチュアルな体験を重ねてきた私には、意識を持った動物を殺してその肉を食べることで、精神的に影響を受けるという考え方は、論理的に理解できるのだ。 では植物だって同じことではないかと思う人もいるだろう。 これについては、私は別のところから情報を得ている。 植物の意識のあり方は動物とは違うというのだ。 人間を含む動物と共生してきた植物は、動物に食べられることを恐れてはいない。 食べられることで動物の命をつなぎ、新たな生を生むということを知っているから、食べられることを厭わないというのだ。 作家・平井和正の著作「地球樹の女神」に、そのようなニュアンスの文章が書かれていた。 ちなみに平井和正は、キリスト教における旧約偽典の一つとされるエノク書の著者、エノクの生まれ変わりなのだと高橋佳子さんの主宰する団体、GLAの会員の一人から聞いた。 最後の審判についての記述、天界や地獄を訪問したくだりなどがエノク書に書かれていて、キリストの使徒、ペテロやユダが読んだということもわかっているようであり、偽典とされながら、かなり重要な書物であるという評価を受けているようだ。。 エノクは、エノク書の内容から推察するに、霊界探訪を行ったようにも思われる。 エノク書については、キリスト教発展の過程で、エノクが生きながら昇天したとする部分が、教義に合わないとされ、偽の書、偽典とされたらしいが、カトリックの秘密を知っている私は、これが原始キリスト教の聖典のひとつであったことを疑わない。 現世利益を追求するカトリックの(本質的)思想と、エノク書につづられた内容とは相容れない。 そのために、意識的に排斥されたのではないかと考える。 作家・平井和正は、本人は言霊使いと冗談めかしていってはいるが、どうやら実際にその役目を負っていると思われるのだ。 また、格闘技の研究から中国の陰陽思想についてもわずかの知識があったので、マクロビオティックの説く陰陽思想も素直に受け入れることができた。 ただし、後に、陰陽思想は日本が大元の源流であったことを知ることになるのだが。(竹内文書の項) 久司氏の説くマクロビオティックは、アメリカで広く受け入れられた。 久司氏の師、桜沢如一氏がマクロビオティックの創始者であり、各国を回って普及に努めた。 桜沢氏の死後、マクロビオティックを提唱する集団はいくつかに分裂したが、その中でもっとも大きな成功を収めたのが久司道夫氏である。 桜沢氏と、後を継いだ久司氏の活動により、マクロビオティックはアメリカ国内に徐々に浸透し、その影響もあってか、1977年、アメリカ上院で「マクガバン=レポート」が発表され、伝統的な日本食がもっとも理想的な食事だと紹介され、大きな反響を呼ぶに至る。 アメリカでは、ガンに対しての代替医療プログラムとしてマクロビオティックは脚光を浴び、もっとも有名なプログラムとなった。 また、ダイエットプログラムとしても有効であると認識され、カーター元大統領、クリントン元大統領、マドンナやマイケルジャクソンなど、知識人、実業家、映画スターなどを中心に約200万人が久司氏やその教授人の指導を受け、実践しているという。 また、アメリカの食生活、代替医療、健康法に多大な影響を与え、アメリカの歴史に大きな潮流を作ったと評価され、スミソニアン博物館に殿堂入りした。 存命中の人物として、その研究事績が殿堂入りするのは初めてのことだったという。 このマクロビオティック、近年、日本でも普及しつつあるように思われる。 アメリカナイズされた食生活でガンが激増し、同時に凄惨な犯罪も頻発。 学校教育の現場は荒れ果て、企業では自らと株主の利益のみを追求する経営者の傲慢さが目に付くという時代背景と無縁ではないだろう。 闇に呑まれようとしている時だからこそ、食事から意識を変えることで、社会をより良くしようとする、一種の自浄作用のように思うのだ。 マクロビオティックは今後、病人の食事としてだけでなく、高い意識を持つ人間に必須の食事法として認識されていくように思われる。 21世紀は、過去のどんな世紀とも異なる。 ミレニアム(千年紀)を超えた、文明の転換点となるような気がする。 マヤのカレンダー、日月神示、オイカイワタチなど、超古代、あるいは超意識からの啓示と思われるいくつかの文書がそれを示唆している。 マクロビオティックも、新しい文明の文物の一つとなりそうな気がする。 参考:クシ・インスティテュート・ジャパン 久司道夫事務所 (19.03.04) |
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