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| マリファナ〜この物質の可能性と問題。 |
マリファナについてはなかなかに難しい問題があるようで、オランダなどでは解禁しているけれど、他の先進国の大半では禁止されている。 習慣性はほぼないということだが、世に出まわっているマリファナの中には、効き目を上げるために、阿片入りなんてのもあるようで、そんなのをやった日には、阿片の強烈な習慣性の虜になること請け合いである。 だから、興味本位でマリファナなら、などと思わないほうが無難だろう。 マリファナ、日本では大麻だが、調べてみると、日本人と縁の深い物質であるようだ。 神道のお札、特に伊勢神宮発行のやつは神宮大麻という。 モロに大麻という文字が入っている。 素材は麻から作った紙。 これが日本人と麻の関係を端的に示している。 日本は大麻を多方面に利用していた形跡がある。 大麻の茎の部分には木材よりも良質な繊維が豊富にあり、着物や紙などに利用されてきた。 麻薬として用いられるのは葉や花の部分であるが、麻薬としての大麻は依存性が低く、鎮静効果が高いため、医療用として利用されてきた。 それは戦前まで続いていたようである。 また、麻の実は滋養に富んだ食料となり、麻の実から取れる油は食用のほか、化粧品などへの利用、あるいは代替燃料としても利用可能であるという。 古代に焦点を当てると、麻薬としての大麻は医療用、娯楽用以外にも、祭祀用としても利用されていたのではないかと考えられる。 超常現象や心霊現象を数多く体験した私は、特に金縛りやその他の霊現象のとき、意識が通常と違った状態に置かれているのを感じた。 視野が明らかに狭く、思考の幅も狭いという状態だった。 その経験から考えると、意識の幅を狭め、思考回路の一部を人為的に遮断し、霊的存在とのアクセスを容易にする目的で麻薬を使用するというのは十分に考えられることであり、その際に使用する麻薬としては、幸福感があり、習慣性の少ない麻薬である大麻を使用するというのは合理的な選択である。 例えば、徳島県には大麻比古神社という神社があり、周辺には大麻町、麻植郡など、大麻を栽培していたことに由来したと見られる地名が散見される。 そして、徳島県には邪馬台国があったのではないかという説、あるいは大和朝廷があったという説もあり、何らかの古代文明の形跡があったようであるのだ。 大嘗祭で用いられる天皇の着物も麻で織られ、それは古代から麻を管理してきた徳島県のある家によって献じられたということからも、徳島と麻、古代文明に何らかのつながりがあることが類推できるのだ。 現代でもそうであるように、為政者が権力の源泉として大麻を管理していたことは極めて容易に考えられるので、古代の徳島に何らかの統治勢力があったことは考えられるし、大麻の名をそのままずばり冠した神社の存在から、大麻と祭祀の関係性を読み取ることができる。 地名と大麻の関連性で言えば、関東においても同様のことが存在する。 多摩川の多摩はもともと多麻であり、麻の多い土地という意味であること、川崎市に麻生区という地名が残っている。 恐らく麻に関連した地名はそこだけにはとどまらず、全国に散在するものと思われるが、このこと一つを取っても、日本と麻との深い関係を推し量るには十分ではなかろうか。 現代でも政治家などの著名人に麻が入った名前を持った人物が見られる。 次に農業面からの有用性を考えると、大麻草は一年草で、数ヶ月で2〜3m、品種によっては5mほどにまで生育し、栽培もさほど難しくなく、痩せた土地でも生育し、肥料もさほど要らない。 葉や根の部分はすぐに腐って腐葉土を形成するため、土地を肥やす効果もあり、輪作に適した作物であるという。 従って、農業生産面でも有用性が高く、その面でも重宝されたものであろう。 近年では、その有用性、商品性に着目したヨーロッパやカナダで大麻の栽培と利用が行われているようであり、日本と同じように大麻の栽培や利用が禁止されてきたアメリカにおいても大麻解禁を求める運動が起こっているようである。 日本では大麻取締法によって大麻の栽培は厳しく規制されていて、ごく一部の農家が許可を得て栽培しているだけである。 参考リンク:日本史のブラックホール:四国 四国の剣山にモーセの契約の箱があったのか? 大麻取締法の根本的問題点と日本人のアイデンティティ 大麻の栽培と利用 麻類資源作物研究所 痛みと鎮痛の基礎知識〜医療大麻を考える会 生物資源としての大麻にはさらに多方面に有用性がある。 石油に代表される資源の枯渇が心配される現代、私は大麻を本格的に利用することを考えた方がいいと思う。 私がもっとも注目しているのは、大麻が一年草であり、さほどの肥料も要せずに数mにまで生育する点。 大麻草の生育により、多量の空気中の二酸化炭素と窒素を使用しているのは明らかであり、炭素固定と窒素固定に大いに貢献していると見られることである。 炭素固定、窒素固定とは、 空中の炭素、窒素を植物などの形で空気中から取り込み、空気中の炭素濃度、窒素濃度を下げる働きのことをいう。 二酸化炭素濃度の上昇により、温室効果による地球温暖化が声高に叫ばれている現在、炭素固定は重要な課題である。 同様に窒素固定、裏返せば窒素濃度も現在の地球は目立たないながらもじわじわ上昇しており、一部の人間によって危険性が指摘されているようである。 大麻を大規模に栽培し、繊維を利用することにより、木材の伐採を減らすことと合わせ、二重に炭素固定、窒素固定に寄与することができることがまず、大きなメリットとして挙げられる。 第二のメリットは、化石燃料の代替利用である。 エタノールと同様、大麻油を燃料として利用することができれば化石燃料の可採年数を伸ばすことができ、炭素、窒素などの空中放散を軽減することができる。 地下から取り出される化石燃料を燃やせば、燃焼分の炭素、窒素はそのまま大気への負荷となるが、エタノールなどのバイオマスエネルギーによる燃焼は、大気と植物との間での循環であるため、環境への負荷とならないからである。 第三のメリットは、繊維の多方面利用である。 紙や衣料などへの利用が期待でき、これも環境負荷を下げることに大きく寄与できる。 第四には農業利用が挙げられる。 輪作に適し、土地を肥沃化する大麻は、有機農業との相性が良いものと思われる。 現在の有機農業志向と合致し、大麻の換金性を考えれば、農業経営を安定化するのに大きく寄与できる作物となることが期待できる。 以上四つのメリットについて考えるだけでも、資源小国である日本にとって意義は大である。 しかしながら、大麻栽培の解禁の問題を考えた時、大麻の麻薬としての使用をどう考えるかということがもっとも大きな障壁となると思われる。 私は、大麻が依存性が低く、毒性が低い麻薬だとしても、個人の娯楽としての利用には反対である。 自動車の問題一つとって考えてみても、大麻解禁による社会的コストの負担があまりにも大きいからである。 大麻の服用により、感覚を鈍磨させ、幻覚を催起するなどの一定の作用がある以上、酒に酔って運転するのと同様、大麻に酔って運転するのも禁止しなければならない。 その検知装置(しかも携帯可、瞬時に、容易に検知可能という条件が付く)を開発し、全国あまねく配置するだけでも膨大なコストになると思われる。 アルコールに酔って幻覚症状を起こすというのはあまり聞かないが、大麻は幻覚症状を誘発するという。 そうすると多量服用によって幻覚症状を起こして犯罪を犯す輩が必ず出てくることは明白で、その抑止にも少なからぬコストを要する。 個人の使用を解禁するにしても、産業面での利用が進んでからのほうが抵抗感が少なく、社会的コスト負担も受け入れやすいと考えられる。 ではどうするか。 私は、医療用に用途を限定し、個人の娯楽のための利用は禁止するべきと考える。 医療用としての利用においても、その使用は医師の管理下において行うこととし、実際の利用はしかるべき医療機関内に限定してしまえばいいのではないかと思う。 大麻より遥かに毒性の強い麻薬であるモルヒネの利用を軽減するのに役立てればいいのではないかと思うのだ。 手術後の鎮痛剤としての利用も考えられるが、私が特に注目するのは終末期医療である。 鎮静効果と鎮痛効果を併せ持つ大麻の使用を終末期患者に認めることにより、患者のQOL(クオリティオブライフ:生活の質)を上げることができるのではないかと思うのだ.。 私は幼時に開腹手術を経験(参照)したが、手術後数日間の痛みは今でも覚えている。 脂汗を流しながら痛みに耐え、結局就寝時しか鎮痛剤を使用しなかったが、習慣性のことを聞き、恐怖心から痛いのを我慢しても鎮痛剤の世話になりたくないと思ったからだ。 もし、大麻のような習慣性の極めて低い鎮痛剤があったなら躊躇なく使い、もっと楽に術後を過ごせただろう。 私は末期癌患者と向き合ったことがある(参照)が、病重篤になるまで、十分な量の鎮痛剤を投与されていなかったように思う。 回復の望みがある以上、回復してもモルヒネ中毒になってしまうのを恐れたためだと思われる。 全く回復の見込みがなくなってからは、一度に50アンプルとかいう、ものすごい量を投与されていたが。 患者と医師にとって、モルヒネの使用は、その習慣性がある限り、今後も使用に躊躇の伴う医薬品であり続けるだろう。 大麻に習慣性が低く、鎮痛効果があることがが国際機関でも認められるようになってきた現在、この物質について、利用を研究することは大きな意義があることであると思われる。 産業面、医療面から有用な物質であると思われる大麻。 現在の大麻取締法を改正し、本格的に利用研究を始めるモティベーションは十分と思われるが、法改正は、官僚の側からは絶対に期待できない。 現代の官僚には柔軟性と知性、いずれをも備えた人物がいるとは思われないからである。 よもや個人でそのような人物がもし万が一いたとしても、組織の重圧の中でアクションを起こせるとは到底思われない。 放り出されるのがオチであろう。 有為の国会議員の勇気に期待するしかないのが現状ではなかろうか。 物質の世紀であった20世紀が終わり、人類は21世紀という、新しいステージへと入った。 21世紀は精神の世紀であるといわれている。 物質偏重の世界から、精神性を尊重する世界へと、徐々に変容しつつあるように思える。 霊能者がメディアに頻繁に露出するようになり、雑誌などにも特集が組まれることしばしばである。 スローフード、スローライフはイタリア発のムーブメントであり、マクロビオティックは20世紀後半のアメリカで発展した。 奇異に感じるかもしれないが、いずれもが精神性を高めるのに資するものである。 大麻もこの流れに沿うものであると考えられる。 精神性を重視する世界、循環型社会を構築する上で、重要な物質となると見られる大麻は、近いうちに脚光を浴びることになるのではないかと思われる。 大麻関連サイト 大麻取締法の根本的問題点と日本人のアイデンティティ 大麻の栽培と利用 麻類資源作物研究所 痛みと鎮痛の基礎知識〜医療大麻を考える会 Dr.フロッガーのブログ (18.09.28) (最終更新 20.04.06) |
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