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青年地球誕生 春木秀映・春木伸哉

昔は知る人ぞ知るという隠し宮、近年はスピリチュアルブームにより、関心のある人の間でポピュラーになってきている感のある神社、幣立神宮の宮司がその秘密を書いた本。

幣立神宮の来歴やそのエピソードの紹介、前宮司の半生記と体験した霊的な出来事、そして幣立神宮にまつわる秘密、古代ユダヤ人と幣立神宮のかかわりなどが紹介されており、こういうものをまったく信じない人にとっては眉唾だろうが、超古代に関心のある人なら、かなり興味深く読めるだろう。

この本で紹介されたことの中で、私にとってのトピックは、高千穂が3つ、すなわち阿蘇高千穂、三田井高千穂、霧島高千穂の3つあり、それぞれに霊地であるということであり、ユダヤの失われた十氏族の一部がここに来ていたということを示唆する記述であった。
幣立神宮と霧島神宮、それぞれが天孫降臨の地であると主張しているのは、どちらも正しいということになる。
ただ、唯一の天孫降臨地であるとするのがおかしいとしているという旨は、私の知らないことであった。
竹内文書ではまた違った見解を取っていて、私個人としてはそちらのほうに信を置いているが、こういう考え方、啓示もあるということは意識に留めておきたいと思った。

ユダヤ人来着が天孫降臨説と重複し、高天原がユダヤ人入植地であり、彼らの作った国が日本国へと流れているというのは、「内在神への道」(「伊勢白山道」の書籍)でも違うニュアンス・内容で紹介されていたので、驚きはなかったにしても、少々のインパクトはあった。
高天原については、私は霊覚者より今住んでいる土地がそうであったと聞き、また、古事記研究から高天原はここであったとしている説を見てもいるので、この件については否定はしないが肯定もしない。
高いレベルに達したものたちが住んでいた神聖な場所を高天原とするなら、他に何箇所か出てきてもおかしくないと思うし、白山王朝説や玉置神社、位山などにまつわる伝説を考えると、即断はできないところではある。

失われたユダヤ十氏族日本来着説については、竹内文書で有名な竹内巨麿は東北がそうであるといい、この本では幣立神宮周辺がそうであるという。
パレスチナの地を追われた古代ユダヤ人は、日本に来たとするなら、大陸経由で日本に来たと考えるのが妥当であり、大陸から日本に渡航するルートはいくつかある。
その考え方からすれば、いずれにユダヤ人が来着していたとしてもおかしくはないと考える。
いずれが真でいずれが偽であるかという考え方よりも、こういうこともあったと考えるほうがいいかもしれない。

また、竹内文書とも重なる、五色人説を傍証する幣立神宮の秘宝、五色人面は、来着したユダヤ人との関連性を示唆しているのも気になった。
出エジプト記の有名なシーン、海が割れるというエピソードにかかわりのある神宝、「水の玉」があるともしている。
さらに、古代イスラエルの滅亡と皇紀とのシンクロから、ユダヤ人が現在まで続く王朝を打ち立てたことも示唆している。
類似する記述は「伊勢白山道」でもなされていることも付け加えておく。

けど、ではなぜ古代イスラエル人が東方へ来たのか、このモティベーションの方は明らかにされてない。
この本では「光は東方より」という旧約聖書の記述が根拠としているけど、その淵源を考えると、竹内文書がクローズアップされてくるように思われる。
超古代世界の中心が日本だったと考えると霊性を持った集団が日本に向かったということはありえるかなとも思う。

神社や神輿をはじめとする宗教的文物における日本とユダヤの類似性、そして母系社会であることや日本語とヘブライ語の類似性は知られているところである。
その原因を古代ユダヤ人日本来着説に求めると、スムーズに理解できるかもしれない。

幣立神宮には、世界各地から霊能者や霊性の高い人たちが訪れているというが、最近は、影の支配団体とかかわりのある霊能者が霊力をなくし、啓示を受けてここに来たというエピソードもあったりする。(元ネタは見つからなかった)

日月神示には、日本とユダヤが手を結ぶとき、新しい時代が開けるとする記述があるらしい。
この神示の意味は8通りに読めるということだから、少し斜めに読むと、古代ユダヤ人が日本に来て土着しており、日本とユダヤが手を結ぶというのはすでになされている。
それに気づくことにより新たな幕開けがなされるとも読めるような気もする。

そのほか、第2次大戦をはじめとする戦争の霊的意味などもなかなか興味深い記述であったし、なぜ幣立神宮がこれまで世に出なかったのか、理由の一端もわかるようになっている。

スピリチュアルなことについて興味のある人にとっては、面白く読める本だと思う。

(20.07.10)
     
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