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高橋 佳子

私の先生。
GLAに入会することはなかったけど、先生の著作はよく読んでいるし、読むたびに心に深く染み入るものがある。
私は超不肖の弟子なので、あまり語ることはできないけれど、先生の本を読んでなければ、まだ無明の世界を右往左往していたと思う。
初期に出版された本はかなり難しく書かれているが、最近の本は多くの人に読ませることを意識して、かなり平易になってきている。
逆に言うと、それだけ危機感があるのかもしれない。
霊現象や霊界の記述もあるが、それよりも人としてどう生きるか、人の再生と浄化ということを主眼に書かれた本が多い。


真・創世記
     

この本の存在を知ったのは、平井和正(レビューページ)の人気シリーズ、「アダルトウルフガイシリーズ」のあとがきだった。
それまでのアクション路線から一転、霊的な記述が多くなり、呪詛者との対決で魔界にまで赴いたウルフガイ。
魔使たちとの対決。
大天使の救済と大いなる力。
ものすごく惹かれた私は、彼をしてミカエルさんと呼ばしめる高橋佳子さんのこの本を読んでみたいと思った。
書店に行くと、確かにあったが、中学生のわずかな小遣いでは気軽には到底買えなかった。
心霊現象だの怪奇現象だのが超好きだった母に買うようにねだるが一蹴された。

しばらく後。
なんと、母がこの本を買ってきた。
「買ってきてくれたんだ。」
と喜ぶ私に、
「何のこと?いいと思ったから買ってきたんだけど・・・。」
という母。
リアルに私の願いを聞き入れて買ってきたわけではなかったようだ。
その当時、母とは24時間のうち21時間はバトルという関係だったし・・・。

母が読み終るのを待ちかね、読んでいない巻から片っ端から読む。
私には驚愕の連続だった。
当時、これだけのことを書いている本というのはなかったのではなかったろうか。
後にスウェーデンボルグの著書がメジャーになるまで。
怪奇現象だの心霊現象だのは当時からテレビで常時特集をやるぐらいメジャーなテーマだったが、霊界の仕組み、地獄の仕組み、憑依の仕組み、霊たちの声を届けるような本は、少なくとも大衆の目に留まるところにはなかったように思う。
これらのことをビビッドに活写した高橋佳子さんの本は、私にとっては大きなインパクトを残した。

しかし、当時はまだ中学生。
これからサカリが付いていこうという時期に、清浄なる生き方をするのは厳しかった。
理想と現実のギャップ。
エリート大学(たぶん)に軽々受かったこともあり、いつしか高橋佳子さんの本は、「敬して遠ざける」ような状態になってしまった。

ある人との出会いにより、高橋佳子さんとの縁が再びできたのは30代に入ってからだった。
そして謎の文字が目を閉じると生まれた宇宙に映じられる体験
奇跡信仰とかはあんまりやりたくはないけれど、やはり、この人の思いに触れるのも、私の人生の大きなテーマだったという気がする。

この「真・創世記」シリーズは、高橋佳子さんがまだ大学生、偉大なる父・高橋信次さんの後を継いだ直後の時期に書かれたもの。
後に平井和正がこの本のアンダーライターだったことを告白している。
けれど、この本の価値は揺るがないと思う。
それは、きちんとこの本を読めばわかることである。
誰がアンダーライトしようが、これだけの体験を創作することはできないし、これだけの洞察を持つこともできない。
つまり、本の重要なエッセンスは、高橋佳子さんによってしか抽出できないということが、読んだものにはすぐにわかる。

今の時代、「真・創世記」は再び脚光を浴びてもいいような気がする。
闇が地を覆い、街には地獄霊に深く憑依された人間たちが徘徊し、凶悪な事件が毎日のように起こる。
腐敗した権力者たちや大資本家たちが私利私欲に走る。
これらに対抗するために何をすればいいのか。
多くの人に役立つヒントがあるように思われる。


(20.04.30)

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